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□さわやかな風
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「…ルーシィ?」
木の下で本を広げている金色の、髪をした少女に声をかける。
「…?」
返事がない…。
顔を覗き込むと、すやすやと規則正しく呼吸をして寝ている。
まじかよ…こいつ、すぐ風邪ひくのにこんなとこで寝るんかよ…。
「おい、ルーシィ。」
「…。」
「ルーシィ。」
「…んー…。」
「起きろっての!」
「…。」
何でこんなおきねんだよ!
ルーシィを、睨みあげる。
でもそんな彼女は、ほんとうに気持ちがよさそうに寝ている。
「…ったく、しゃあねえなあ。」
どかりとルーシィの隣に座り込み
隣で暖をとれるようにくっつく。
…今回だけだからな。
そうルーシィに、心の中で語りかける。
そのあとにナツも目を閉じた。
さわやかな風が吹いて、そっとルーシィとナツの髪を揺らしていた。
ーーー
私にしては短めなお話でした。