星矢BL

□許された恋
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「んっ…はぁっ」
双子宮に響く水音と息遣い
「んん…あぁっ」
―グチュ
「はぁっ…んぁサガッ…」
―クチュ、ニチャ
「サガッサガッあぁ!」

サガがカノンの部屋の前を通り過ぎようとしたとき
―「サガッ…」
「?」
呼ぶ声が聞こえたのと少し苦しそうな声だったのが気になり覗いてみると
―クチュ、ニチャ
「サガッサガッあぁ!」
―ビュッ
「…カノン?」
しばらく何を見たのか分からず呆然としていたが半ば反射的に弟の名前を呼ぶ
「っ!?サガ!」
ようやく気づいたらしく目を見開きみるみる顔を赤く染めていく
「サガ…これは…」
「これはなんなんだ」
俯き、視線を泳がせるカノンに冷たく問い詰めるサガ
「…///」
「私を使って何をしていた」
「…すまない…サガ…こんな気色が悪いよな」
今まで異常に下を向き今にも泣きそうに
「こんな気持ちを持ってはいけないと分かっている…
 分かってはいても好きなんだ…」
「…」
何もいってくれないことで不安になって顔を上げると
「〜///」
カノン以上に顔を真っ赤にしたサガがいた。
「サガ?」
「っ…カノン、カノン気色が悪いなどそのようなこと…
 …カノンよ、私もお前が好きだったのだずっと」
カノンを抱きしめ肩に顔をうずめながら消え入るような声で告白する
「サガ…?本当か?本当に俺を」
「あぁ好きだ、カノン…だから、その…」
先ほどより更に赤くなったサガがもじもじとしながら下のほうを見ている
「?…〜っ!///」
視線を追って下を見ると理由が分かりカノンも負けず赤面する
「カノン…すまない、いいだろうか?」
申し訳なさそうに上目遣いになりながら見つめられ
「…あぁ」
と答えるほかはなかった。
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