Dream

□鬼ごっこ
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ノヤと付き合い始めて一ヶ月が経とうとしている。

私は1年の時からノヤが大好きで大好きでしょうがなかった。
でも、そんな私に先に想いを伝えてくれたのはノヤで…。

好きって気持ちは誰にも負けない。そう言い切れるのに、いざ行動に移そうとするとそうそう上手くはいかない。


だから、手を…手を繋ぐことも今だに出来ていない…


「手、繋ぎたいなぁ…」


不意にそんな事を口走っていた。

ガキみたいなノヤは気にしてないんだろうなぁ。
そこが可愛いんだけど。


最後に惚気ちゃうのは惚れた弱みさ。


「考えてもしゃーないし、この洗濯物片付けるぞー!」


おー!
なんて1人で気張ろうとしていた矢先…


「すまん…!!名前急に体育館使えなくなってしまってだな、その、部活なくなったんだ!」

とても申し訳無さそうに話してきたのは大地さん。

ガァーンって効果音がお似合い過ぎるくらいの私。

でも、体育館が使えないならしょうがない。

「びっくりしましたけど、使えないならしょうがないですね!」

出来るだけ普通に返事をした。

「で、でさぁ…」

「?」

またまた申し訳無さそうに喋りだす大地さん。

「西谷と田中の提案で鬼ごっこをグラウンドですることになったんだけど…名前も参加しない?」

唐突だった。

ほんとに唐突すぎて

「は、はい!」

参加することになりました

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