淳と研二

□第3話
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【淳と研二B】



(研二Side)




事務所での作業の合間にみんなの分のご飯を買いに外に出た。
隣には淳くん。




淳「何かお弁当みたいなのでいいのかなぁ」




研「朝からあまり食べてないからお弁当だけで足りるかな…」




淳「あーそっか…少し遠いけど、スーパーまで行く?」




研「そうだね」




スーパーへの途中にたしか公園があったはずだ。
そこで、淳くんに告白しようか…




スーパーのお惣菜コーナーへ行くと、淳くんはカゴを持ちながらはしゃいでいた。
その姿は本当に可愛くて、見とれてしまった。




少し、多めにご飯を買って、二人で袋に詰め
る。
こんなありきたりな作業だって、淳くんとならこんなにも楽しい。




スーパーを出て、二人で手分けしてスーパーの袋を持った。
予想以上に重い袋に淳くんは苦戦していた。




淳「ちょっと、買い過ぎたかな?ww」




研「喜矢武さんが、責任持って食べてくれるよ」




そうだね…と淳くんは小さく笑った。




遠くに公園が見えてきた。
意を決して淳くんに声をかける。




研「淳くん…少し休まない?公園あるし」




淳「え?あ、うん…」




公園のベンチに腰をおろす。
俺は気持ちを落ち着かせるためにも、自販機へ向かい2人分のジュースを買った。




ジュースを淳くんに渡すと、嬉しそうに笑った。
この笑顔を自分だけのものにしたい…本当にそう思った。




ベンチに座りながらも何となくお互い無口で…
遠くで車のクラクションが良く聞こえる。





研「淳くん…」




淳「ん?なぁに?研二さん…」




俺は、勇気を出して話し始めた。

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