淳と研二
□第5話
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【淳と研二D】
(研二Side)
俺と淳くんは今、公園に居る。
今まさにこれから淳くんに告白するのだ。
公園のベンチに座り、何となく会話が途切れた所で俺は切り出した。
研「淳くん…驚かないで聞いて欲しいんだけど…」
淳「ん?どうしたの?研二さん」
とても可愛い笑顔で俺の話を聞こうとしてくれている。
ダメだ…心臓が張り裂けそうだ…
俺は何度も深呼吸を繰り返した。
淳「ちょっと…研二さん大丈夫?具合悪いの?」
淳くんは心配そうに、俺の腕に手をかけた。
大好きな淳くんの手が今、俺に触れている…。
研「淳くん…俺ね、淳くんの事好きになっちゃったみたい」
淳「え?」
研「友達としてじゃなくて、恋愛対象として…ビックリだよね?」
淳「…うん」
研「でもさ、気持ち伝えれたから、満足なんだ。」
淳「……」
研「ごめんね?急に変な事言っちゃって…」
淳くんは何も言わずにただ下を向いていた。
何か言わなきゃと焦っているようにも見える。
研「そろそろ、戻ろうか?お弁当が冷めちゃうね」
俺は、淳くんの分の荷物を持って立ち上がった。
なぜか、気持ちを伝えた事に満足して晴れ晴れとした気分だった。
その時、淳くんが小さな震える声で俺を呼び止めた。