長文
□猫耳(鬼×喜)
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【猫耳】
〜喜矢武さん目線〜
先日、研二とスノボに行った帰りにバラエティショップに寄ったら、あいつにすげー似合いそうな猫耳を見つけたんだ。
恥ずかしくて研二に買う事を言えず、トイレに行くフリをしてこっそり買った。
この前、仕事中に楽屋であいつと2人きりになったから、何とか頼み込んで猫耳を一瞬つけてもらった。
まぁ、なんつーか、似合いすぎな…想像以上だった。
あいつは恥ずかしがってすぐに猫耳を外したけど、どうしても長時間つけていて欲しくて、無理矢理俺はあいつの部屋に上がりこんだ。
翔「もう、この前つけたじゃん!!!」
豊「本当に一瞬だったじゃん!もっと見ていたいの!!」
何とか頼み込んで、今日一日は猫耳をつけていてくれる事になった。
もう幸せすぎて、可愛すぎて、俺すげー今幸せ。
翔「これ、女性用じゃない?頭痛くなってきた…」
文句を言いつつも、ずっとつけていてくれる。
時間がたつにつれて、あいつもすこしづつ猫耳に慣れてきた様子で、普段と変わりなく動き出した。
パソコンをする猫
曲作りに行き詰ってうーん、とうなる猫
ちびちびとココアを飲む猫
作業に疲れてソファに寄りかかる猫
俺の膝に頭をのせて居眠りする猫
尋常じゃないこのドキドキをどうしたらいいのか…
居眠りするあいつを写メってみる。
パシャ!
あいつは、一瞬ピクッとしたが、またうーん、と言って寝た。
猫耳つけた翔を写メってしまった!!
嬉しい…待ち受けにしよう…
居眠りする翔の髪は息をするたびにふわふわと揺れて、見ていたら眠くなってきた。
いつの間にか俺も眠ってしまった…
気がついた時には、すっかり日が暮れて夜になっていた。
もうすぐ、夢のような時間も終わってしまう…
翔も目を覚ますといつの間にか猫耳は取れて床に転がっていた。
翔「うー、頭いたい…」
豊「すげー可愛かった…ありがとな!!」
翔は、まんざらでもない様子で、たまにならいいよ…と赤い顔で言った。
その顔が何よりも猫みたいで、愛しかった。
翔「猫耳、LIVEのネタで使えるかな…」
豊「だめ!絶対だめ!!」
必死で反対する俺を見て、翔はクスッと笑うと、写真とか撮れば良かったね…と言った。
俺はそうだな…と翔の頭を優しくなでた。
寝顔を写メったのは内緒にしよう………
〜おわり〜