秘密のお部屋

□商人と姫様
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「姫様って結婚しないの?」
「いきなり何…?」

行商でレディレイクに訪れたロゼは、アリーシャの屋敷に顔を出した。
ちょうど昼時でもあったからかアリーシャも屋敷にいて、二人で庭でお茶をする事に。
そこでロゼが何を思って発言したのか。

「貴族ってさ、子孫残してなんぼのもんでしょ?この国の姫である姫様が結婚しないって、どうかと思って」
「子孫はともかく、そもそも私に異性との交流さえ…」

貴族間は難しいのか、それともアリーシャ自身が結婚を頭に入れてなかったのか言葉を濁す。

「…よしっ!ならあたしが練習台になったげる!」
「れ、練習…?けど、それはあまり意味が…」

実際と練習とでは似たようで似ていない。
やっても意味がないとアリーシャは言うも、ロゼはヤル気満々である。




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