His long life

□はじまり
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剣道部の帰り、更衣室に向かう途中。
形ばかりに設けられた小さな中庭で。

せっせと落ち葉をかき集めている少年を見た。

「どうしたんですかぃ土方さん?」

思わず歩を止めていた俺に、一学年年下の沖田総悟が話しかけてきた。

「あ?あ・・いや」

「あぁ、山崎ですかぃ?」

何も言ってないのに納得したような顔をした総悟は頷いて、その少年を指す。

「・・・・山崎っていうのか・・」

肯定するつもりはなかったのに、その少年についてもっと知りたくなった俺はついその名を口にした。

「俺と同じ学年なんでさぁ・・・だから狙っても無駄ですぜぃ?」

「はぁ?」

片眉を吊り上げて、お前の頭は大丈夫か?という表情をする。
すると、ふざけた俺の後輩は

「そうじゃないならいいでさぁ」

と言って先を行ってしまった。

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