終焉ノ部屋
□心配事。
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「ねぇ、C太。手、握って?」
どうしたんだろう、A弥。まっ、まさかデレ期…!?
突然のコトに驚きつつも、僕はA弥の手を握る。
すると―
「C太ぁ…ちゅー…」
…エ、ナニコノカワイイイキモノ。
危ない、思考回路がログアウトするトコだった。
俺は人目のない所へとA弥を連れて行く。軽く接吻をしたあとに俺はA弥に聞いてみる。
「A弥今日どうしたのー?」
「C太ぁ…し………ぁ」
A弥は苦しそうに俺の名前を呼ぶ。
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「気がついた?」
目を開けると僕はC太のベッドに寝かされていた。どうやらいきなり倒れた僕を運んできてくれたらしい。
「どうしたの?何かあった?」
心配そうな幼馴染みの顔を見て、僕の瞳から涙がこぼれ落ちる。
「っ…ぅえ……C太ぁ…」
不意に体を抱きしめられる。
「落ち着いて、泣かなくていいから。」
安堵するような、いつもより少し低くて甘い声に、僕の鼓動が僅かに早くなる。
僕は一端落ち着きながらも、涙はこぼしながら口を開く。
「C太ぁ…僕っ…達、し…んだり…しないよね…?」
*****
いきなりどうしたのかと思った。
正直、そんなことを聞いてくるとは思ってなかったから。
…もしかして、例の『終焉ノ栞』のコトを気にかけてるのかな…?
俺はA弥の顔を見つめ、その可愛い唇を軽く啄む。なんだか今日のA弥は、すぐに壊れてしまいそうなほど萎縮している。
…でも
心配なんて、しなくていいんだよ?
だってA弥は―
「俺が守るから」