No.107
□4/1
1ページ/6ページ
「なぁ…コノハ」
「んー」
「キス…して…?」
どうしたんだろ、まさかシンタローがこんなコトを言い出すなんて…
しかも、僕のが背が高いから若干上目遣いだし。
ふふっ、可愛い。
「いいよー?」
僕は微笑んで返した。
「あ、ゃ…コノハ、今日エイプリルフール…」
「エイプリルフールってなぁに?」
「エイプリルフールってのは、その…嘘ついてもいい日、みたいな…」
「じゃあさっきのは嘘なの…?」
僕の恋人だけどちょっと遣るせないよ?
『仕置きが必要だな』
僕の頭の中で、もう一人の僕の声がする…
―ふッ
*****
コノハ…?
何だ、一瞬コノハの目が赤く―(ダンッ
!?
俺が考えるより一足先に、コノハが俺を壁に押し付けた。
「…ふっ…ぅ…ちょ…、ゃめ…コノ……ハ」
思考が回らない俺は唇を奪われる。
「覚悟は出来てるよな…?」
そういうとコノハは部屋の鍵を閉めた。
『シンタローがいけないんだよ?嘘でも僕を煽るから。』
「やめてあげない」
*****
何が起きたんだ?コノハがコノハじゃないみたいな…
そんなコトを考えている間もコノハは止まらない。…舌まで入れてきた。
「コ……ノハ…も………やぁ……」
―ふッ
…また…?
******
『後は自分でやれ』
また僕の頭の中で声がする。
涙目になってるシンタローを見て、僕は理性が抑えられるわけもなく…
僕はシンタローの服に手をかけた。