境界の彼方:完結

□カーマイン
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(一体何をしたんだ?)

そんなことを考えながらも書いてあったとおり屋上に着いた

「なっ!秋人!どうしたんだよその血!?」

屋上には体の真ん中に血で汚した制服の状態で
座っている秋人がいた
周りを見ても他に誰もいない

「まー・・話せば長くなるんだけど取りあえず
この血を隠してくれないかな?」

「分かった」

空士は何故秋人に呼ばれたのか分かった
制服を血で汚した状態で帰ると警察沙汰になるからだ、
それを避けるために空士を呼んだのだろう

空士の母は梟の妖夢だ、父は大して有名じゃない異界士
母の血が濃いのか空士は妖夢の力が使える
異界士に追われる中抵抗しようと練習してたら
いつの間にか相当な腕前になった
梟の妖夢は相手を惑わすことで幻術系などの力が多い

空士は血で汚れた部分と臭いを幻術で隠した

「ありがとう、たすかったよ
着替えようにも体操着は持ってきていなかったから」

「全く迂闊な行動はするなよ・・・
俺と違い死なないからってあちこち喧嘩を売るな・・」

空士はあきれ気味に言ったが秋人がそういう性格じゃないのは知っている

「違う!僕は売ってないし売ってきたのは相手の方からだ!!」

「はいはい分かったからさっさと帰るぞ?」

「・・・絶対分かってないだろ?」

「秋人が相手に喧嘩売ったことだろ」

「だーかーらー・・・」

その後空士は居候させてもらっている彩華に
秋人を送っていくことをメールで伝え
秋人が住んでいる学生寮に着いた

汗を流すためシャワーを借り制服を着て家に帰った
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