境界の彼方:完結
□リプレイメモリー
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「あれ?今日は栗山さんだけ?みんなは何処に?」
今日は文芸部の日で部室に着くと部屋には栗山さんが黙々と選考作業をこなしていた
「はい、博臣先輩は名瀬家の用事だとか、美月先輩は先輩を連れてどっか行きました、」
「なるほどね、じゃあ今日は栗山さんと二人か」
椅子に座り取ってきた芝姫を読んでいく
途中で栗山さんが口を開いた
「そう言えば桜庭先輩と先輩はどんな風に出会ったんですか?」
唐突な質問に唖然とした
「脈絡もなしにいきなりだね……」
「だって桜庭先輩、初めてあったとき先輩の事恨んでるみたいなこと言ってたじゃないですか」
「あぁ…そう言えばそんなこと言ったな‥
まぁ話してもいいけど聞く?」
「はい」
栗山さんは短く答えた
「そうだな…この町に来たのは1年近くなるかな…‥…」