境界の彼方:完結
□橙
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「これで‥最後!」
幻術の力で作った三叉槍(さんさやり)で妖夢を倒して終わった
虚ろな影は既に町から離れておりこれ以上ここに居る必要はない
「お疲れ様、優秀な護衛が居たから檻に集中出来たよ」
虚ろな影が町に来てからずっと博臣を守り続けたけど
一匹だけ漏らしてしまい服だけが破けてしまった
破けた箇所を見れば前に秋人を殺すときに負った傷痕が見えた
「…一匹漏らしてしまったよ」
「それでも一匹、だろ?後は全て倒したじゃないか」
周りを見れば妖夢石が沢山転がっている
全部鑑定したらいくらになるんだろう?
そんな疑問を無視するかのように博臣の携帯が鳴った
お兄ちゃん大好き、お兄ちゃん大好き、
(その着信音はどうかと思うが…)
博臣の携帯の着信音は美月の声が設定されている
博臣の妹愛には呆れるばかりだ…
電話の相手はやっぱり美月のようだ
「クス…了解‥さてと行くぞ空士」
疲れているから休みたいけど、許してくれそうに無いようだ
「…何処へ?」
「…アッキーの所にだ」
「!?……はぁーー分かった」
博臣から聞くと美月は秋人がどこにいるのか知りたいそうだが
どうやら博臣は秋人は栗山未来の所にいると考えたようだ
空士もすぐにその考えに至り、これからやらないといけないことに、憂鬱になった