境界の彼方:完結

□カーマイン
1ページ/10ページ

この世に人の数だけ物語が存在する
友情・愛情・恋愛・憎しみ・怒り・嫉妬
内容様々だ

神原秋人には秋人の、名瀬美月には美月の、
名瀬博臣には博臣の物語がある

そう、彼にも
桜庭空士にも物語がある

桜庭空士は神原秋人と同じ様に半妖だ
彼も幼い頃は異界士から命を狙われて逃げ回る日々があった
だが今は秋人と同様に名瀬家が管理してる町で

”普通”の人間と変わらない学校生活を謳歌している
放課後には野球部で汗を流している

部活が終わり着替えようとしたら
携帯に着信を知らせるライトが点滅している

携帯を手に取るとメールだ、差出人は秋人から

−−−−−−−−−−−−−−−−−−

To:秋人

件名:大至急!

本文:練習が終わったら直ぐに屋上に
来てほしい
頼みたいことがある

−−−−−−−−−−−−−−−−−−

メールが来た時間を見ると今から10分前のようだ
空士は直ぐに荷物をまとめ着替えずに
屋上へと向かった
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ