長めの妄想中

□異世界人〜第四話〜
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異世界人〜第四話〜



「ル〜〜ゥ〜〜〜フィ〜〜〜!!」


「うが?」


「起きて!起きて!」


バシバシッ!


「ふがっふがっ…おお!!

そうだ不思議なとこにきたんだった!」


「おはよう!朝からから揚げだよ!」


「肉か!?肉か!?」


「一応ね」


「いっただっきま〜〜す!」


バックバックバクバク…


「ねねね!私考えたんだけど、

ルフィが現れたところに秘密があると思うんだ」


「む?んんもっほほほん?」


「…食べ終わってから話して」

「もっへ〜!!」


ルフィの食べ終わったころに話し始めた。



「ルフィは遊んでたらいきなり森の中に

でてきたんだよね?」


「おう!……いや?なんか、暗いとこにでて、

伸びて…そしたら森ン中にでてったぞ?」


「暗いとこ?」

「おう!」


「ん〜?とりあえず、森の中歩いてみよう」


「お!!冒険か!!」


「…まァ…そんな感じ…そんなキラキラ…

まぶしいわ…」


「よっし!!いこう!」


「うん」



――――森の中



「ん〜?木しかない…」


「うお!!セミだ!クマゼミか!?」


「あつ〜…暗いとこ〜?

洞窟みたいな?

そんなのないし…」


「うお!とれたとれた!

おい!ナナ!見ろ見ろ!クマだクマ!」


「………このくそ暑い中…蝉取りにきたの?」


「違うのか?」

「包丁で刺したろか?

違う違う!!もう!!

ルフィは友達が心配じゃないの!?」



「ん〜?あいつらは簡単に死ぬわけじゃねェから大丈夫だ!」


「もう…ちょっとは考えてよ…」


「ししし!おれ考えんの苦手だからよ!」


「たしかに…ややこしくなるしね…いいよいいよ」


「お!?あれ城か!?でっけェな〜!」


「え?…ああ、家だよ家。


わたしの…おばあさんの家」


「ほォォ!でっけェ家だな〜!

おめェのばあさんえらいのか?」



「そんな偉くないと思う。

私、生まれたときから両親亡くしてて、

おばあさんに育てられたの。

でも知らないことばかり。

私、ばかだから。おああさん、私のこと

嫌いなんだ。だから何も教えてくれない」


「なんで一緒に住んでねェんだ?」


「おばあさん病気になったの。

弱るところ見せたくないって言って。

小屋を家に変えて、私をあの城から追い出したの」


「家くれたなんていいばあさんだな!」


「………前向き〜…ルフィすごいね」


「ナナはばあさん嫌いなのか?」


「……べつに」

「ん〜?また鬼の顔になってんぞ」

「は!?鬼!?」

「おう!」


「おう!じゃねェ!女の子に対して失礼でしょ!」


「しししし!」

「あ〜もうやだ…

早く帰れる方法探そう」


「なんか腹減らねェか?」

「うっさい!」


(やっぱり、穴みたいなとこから…)

「う〜〜〜ん……」


「ナナはばあさんに会いたくねェのか?」

「……」


「あんなでっけェ家に住んでんなら飯いっぱい

食えそうだな〜」


「……」


「腹減ったし!」


「もう!うっさい!!

やめた!帰る方法なんて考えない!

ルフィが友達に会えなくても知らない!

馬鹿ルフィ!」


ナナは走ってどこかにいってしまった。



「あいつ…足はえェじゃねェか!


困ったな〜腹減ったし…

あの家に行ってみっか!

ばあさん家!」



ルフィはまたもやゴムゴムの力を使い、

屋敷に飛んで行ったのでした。




















〜第四話終了〜

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