長めの妄想中

□異世界人〜第三話〜
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異世界人〜第三話〜


ルフィのゴムゴムの力で早々とナナの

家についた。


小さい赤い屋根の家だった。



「おっじゃましまーす」


「いきなりなのね」


「なんもねェな〜!

肉はここか!?」


ガチャッ


「ちょっと!人ん家の冷蔵庫を勝手に開けんな!」


バタンッ!!


「なんだよ〜!いいじゃねェか!

腹減ってんだよ〜」


「とりあえず…お菓子でも…」


「おお!気が利くな〜!」


バクバクバクッ!


「ところで…戻り方についてなんだけど…」

「食った〜!!」

「早ッ!なんなの!?」

「もうねェのか〜?」

「ちょ!!人の家をあさるな!!」


「ん〜?こいつ誰だ?」


ルフィがもっていた写真には

老人と小さい女の子が映っていた。


「おばあさまと…私よ」


「ふ〜ん、ここにはいねェのか?」


「…おばあさまは、あの窓から見える

大きな家に住んでいるの。

7年前におばあさまが病気になってしまって、

私をこの家に閉じ込めたの。」


「会いにいけばいいじゃねェか」


「会ってはいけない病気なんだって」


「ふーーーん。じゃあ誰と住んでんだ?」


「…一人よ。父と母は私が幼かった頃に

亡くなってしまったみたいなの。

写真も何もないから、悲しくもないけど…」


「そうなのか」


「…うん……って、鼻ほじんな!

きたない!!」


「うお!でっけー!」

「やめろ!!」


お腹がすいてきたナナは

夕飯にすることにした。


「はァら…へ……った〜〜〜!!」


「うるさいなァ〜今作ってるから」


「本当か〜!?

め〜し!め〜し!!めェしィ!!」


「……騒がしいな〜〜…


ほい!できた!!

ナナちゃん特製あんかけチャーハンと


卵スープとサラダでっす!!」


「うんまほォ〜!!」


「まじ?混ぜただけ…入れただけ…置いただけ…

なのに…」

「いっただっきま〜す!」



ガッツガッツガッツ!


「は…はえェ…はっ!私も食べなきゃ!」


バックン!!


「きゃあああ!!

私の分が〜〜!!!!

あほ!!吐き出せ!馬鹿ルフィ!!」


「げェ〜〜!!首絞めんな!クビィィィ…ヒッ…!」


「ぎゃああ!!絞めすぎた…?」


「殺す気か!!」


「あははははっ!ごめんごめん!…つい!」


「おおお!笑ってるとナナは鬼に見えねェな」


「ちょ!鬼って何よ!」


「しししし!こえェ〜!」


「ちょっと!!一発殴らせろ!!」


「ゴムだから痛くねェからいいぞ!ししし」


「腹立つ〜!!


あ!包丁とかは?」

「恐ろしいことすな!!」


「あはははは」


…と、楽しい夕飯タイムとなりました。


――――――夜


「とりあえず…考えるのは明日ね!


ルフィはこの布団ね」


「おれもこっちのフカフカのやつがいい!」


「こっちは私が寝るところなの」


「一緒に寝ればいいじゃねェか」

「だ!!…馬鹿…若い男女が一緒の

ベットで寝ちゃ駄目なの」


「なんでだ?」

「それは…いけないことするから!!」

「なんだ?いけないことって」


「……ルフィは健全な男の子なのね」

「なんだ?」


「なんか私って汚れてるって…思うわ…」


「ん?さっき風呂はいってたじゃねェか」


「……もう寝よう…おやすみ」


パチっ…


「うお!くれェ!」


「………ルフィ…」


「お…布団ここか!…よっ!」


バフンッ!

「私…ルフィになりたい…」

「はァ〜!この布団も柔らけェ〜!」


「強くてまっすぐで…

きっとみんなに好かれるんだろうなって思う…」


「ん〜?おれゴムだからまっすぐって

言われねェけどな!」


「私…みんなに好かれようって…

必死になるとこあるんだ…

面白くないのに笑ったり…

したくないのにしたり…

……分からないふりしたり…」


「ん〜?なんかよく分かんねェけどな〜!

おれはお前のこと好きだけどな!」


「!!!!……え?

るるる…ルフィったら…そんな…」


「飯くれたし!布団貸してくれたし!

良い奴だ!!」


「……………あれ?

なんかちがう…」

「ん?どした?」

「……なんでもない…寝よう」


「ししし!自分が良いと思ったら正しいんだ。

思うままに進めばいいじゃねェか」


「………ルフィ…あほなのに…

良いこと言うね」


「しっしっしっし」


「ありがとう…」


「おう!どうってことないぞ!

明日は肉料理な!」


「…がんばる…おやすみ」




こうして、出会って一日で打ち解けた(?)

二人の夜は更けていきました。





これからどうなっていくのやら…


こうご期待。





















〜第三話終了〜

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