本棚3

□知りたい!ちびちびロー君
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「おっはよー!ロシー!」


ピンク色の髪をした少女が、二人のもとへやったきたかと思うと背後からコラソンに抱きつき頬にキスをした


「・・昨日は燃えたわね♪」


ヒソヒソと小声で二人で話しているのを見て、ローは立ち上がり少女を指差した


「おい!お前!!」
「ロシー、誰なの?この子・・」
「昨日、コラさんの上に乗っかってコラさんをイジメてただろ!?何であんな事するんだよ!」


テーブルの上に座り、クロワッサンをもくもく食べアリーは目をパチクリさせた
アリーがちらっとコラソンの方を向くと、コラソンが“前に話した男の子だ”と小声で告げた


「アハハハハッ!この子ったら、おっかしぃ〜〜!」
「何で笑うんだよ!?コラさんをイジメる奴はおれが許さないからな!」
「あたしは、ロシーをイジメてたんじゃないわよ」
「・・え?違うのか?」


ローは、コラソンとアリーの顔を交互に見つめた
クロワッサンをもう一つ手に取ると、アリーはテーブルから下り、ローの頬っぺたをぷにぷにと触った


「またね、ローちゃん」


パシッとアリーの手を払い、ローは椅子から立ち上がりコラソンの方へ身を乗り出した


「コラさん!」
「おれはアリーにW身を守る術”を教えていたんだ。だから、ケンカしてたワケじゃねぇ」


コラソンの言葉を聞き、ローは安心したように椅子に腰掛けた


「なぁんだ・・そうだったのか」
「お前の両親もそうだと思うぞ」
「じゃあ、じゃあ、コレは何に使うんだ?」


ローがポケットからコンドームを取り出して見せると、コラソンはまたコーヒーを口から吹き出した


ーブバーーーーッ!!


「お前・・どこでソレを」
「おれ、気になって二人が使っていた部屋に入ったんだ。そしたらコレがベッドに何個も落ちてた」


タバコを吸いこみ、コラソンは空を見上げた


「早く大人になれ、ロー」
「・・コラさん?」
「大人になればわかる・・」


ローの頭を撫で、コラソンが苦笑いを浮かべた




ーー13年後・・・



大人へと成長したローは、この時のコラソンの言葉の意味を知る事になる・・・
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