Breeze and Brilliance
□冷たい瞳
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バスケ部にとっての久々のオフの日。
一度体育館に顔を出した碧は部室でまとめた資料を持って体育館に向かって歩いていた。
(いきなり降ってきたな・・・大我たちストバス大丈夫だったかなぁ)
さっきまで聞こえていたバッシュのスキール音がないことに碧は少し首を傾げた。
「失礼します。・・・・あれ?」
戻って目にしたのはピンクの髪の少女が黒子に抱き着いている場面だった。
「えっと・・・」
「ああ、碧ちゃんお疲れ!彼女は桃井さん。桐皇学園バスケ部のマネージャーよ。」
困惑する碧から資料を受け取ったリコはさらりと説明する。
「桐皇のマネージャーさんが黒子君と知り合い?」
「お前も学校に来てたのか。ああ、帝光中でもマネージャーやってたらしいぜ。」
「あら、大我。なるほどね、で、何かあったの?」
「なんでも青峰と喧嘩したとか何とか・・・」
「青峰君?キセキの世代の?」
ひそひそと話を続ける二人に桃井は目を向けた。
「あれ?火神君と話してる子、前からいたっけ?」
「風宮さんです。この前転校してきてマネージャーになったんですよ。」
「・・・・・。」
じっと見つめられた碧は小さく微笑んで桃井に手を差し出した。
「あの、はじめまして。風宮碧です。よろしくね。」
「あっ、こちらこそ。桃井さつきです。さつきでいいよ。」
「うん、あ、良かったらメアド教えて?」
「もちろん!あ!その携帯の色可愛い!」
きゃっきゃと盛りあがる二人を見て他の部員たちは一息ついた。