長い夢物語
□第四章
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どうして、心臓が五月蝿いの?
どうして、どうして、
この恋は終わったはずだよ。
ねぇ、花宮。
花「何?お前ら付き合ってんの?」
『…あっ、えっと…。』
私は、相変わらず花宮の綺麗な顔の暗い目をまっすぐ見ることが苦手だ。
緑「そうなのだよ。」
答えられずに居ると、緑間がはっきりと言った。
花「ふーん。」
花宮もまた、今吉先輩と同じように、
顔色一つ変えず、私を見た。
嗚呼、怖い。
前にいる花宮が何を考えているのかも分からないし、
隣にいる緑間がどう思ってるのかも分からないし、
自分自身の気持ちも分からない。
花「緑間。こいつ、すぐ泣くから気をつけろよ。面倒だからな。」
緑「………俺は泣かせたりしないのだよ。」