長い夢物語
□第三章
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『…はい。』
今日も自主練習の緑間に、
目も見れず渡す。
きっと何かが変わってしまう、
爆弾。
緑「これは…」
『…大丈夫、緑間が欲しいやつだよ。』
震える自分の手を自分で抑え、
緑間の顔を見た。
キセキの世代のくせに、
私ごときに真っ赤で嬉しそうな顔を見せてくれた。
緑「寿さん…ありがとう、ございます…。」
『…いえいえ。こちらこそ。』
緑間に抱きしめられ、
男の子の匂いがした
あぁ、これからこの人のこと、
好きになるんだなって、
実感しようと客観視していた。
緑「大事に食べる。」
『うん…召し上がれ。』