読み物
□待ち侘びて 水尾夢 甘
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「ふぅ………」
お気に入りの煙管から煙をくゆらせ襖に背を預けながら、水尾は外の見事な庭を眺めていた。
と言っても、庭を眺めているにしては目線が定まっていない。
ただぼんやりと座り込んでいるようにしか見えなかった。
「なーに、そ〜んな腑抜けた顔しちゃって 」
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