小説
□未来の僕たちへ
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“じゃあ今日は、未来の自分へ手紙を書いてみましょう”
みらいの…ぼく？
“未来の自分は何をしているかな？ぼく・わたしがなりたい仕事をしてるかな、元気かな、聞きたいことをたくさん手紙に書きましょうね”
かけないよ、せんせい。
ぼく、みらい、みえない。
“せんせー！たくみくんがぜんぜんかいてないでーす！”
“あらあら、葉山君。どうしたの？”
せんせい、ぼく、かけません。
“まだ、「みらいのぼくへ」しか書けてないじゃない”
だって、なにをかいていいか、わからないもん。
“今の自分と未来の自分では、どう変わっててほしいかな？”
いまのぼくと…みらいのぼく…
『みらいのぼくへ
げんきですか。
はやま たくみ』