お題
□無防備なきみに恋をする5題
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1.誰にでもスキだらけ(ゴニユナ)
「ヒョーン♪」
と言って後ろから抱き着くジヒョク
「ヒョン、この曲好きでしょ?」
と言ってゆなくさんの片耳にイヤホンを付けて一緒に音楽を聴いているソンジェヒョン
「ヒョン!このお菓子美味しいよ!」
と言ってヒョンにお菓子を食べさせてあげるソンモ
「ヒョンー!!この腹筋見て!」
と言ってゆなくさんの手を取って自分の腹筋を触らすグァンス
「・・・」
パク・ゴニル、正直言って面白くないないです。
ゆなくさんの恋人は僕でしょ?
抱きしめるのも、触れて良いのも恋人の特権じゃないの?
リーダーだからしっかりしているのは当たり前だけど、
メンバーだけの空間やリラックスしているときは隙だらけでメンバーも僕もゆなくさんに近づこうと必死。
本人は自覚していないところが可愛くもあり、敵を増やす原因になっている。
「・・・ル!ゴニル!!」
「!?ゆなくさん・・・」
「何か考え事?」
「・・・」
目の前には悩みの種であるゆなくさん。
可愛らしく首をかしげながら悩み事かと尋ねてくる姿は可愛くてゆなくさんの悪い癖。
ゆなくさんは気付いてないけど、困ったときや疑問に感じたときはこうやって首をかしげるから、メンバーもこの癖に気付いて可愛いと大騒ぎしていた。
「隙だらけの年上の恋人に困ってるんですー」
「は!?」
「恋人以外の男に抱かれたり、あーんしてもらったり、身体を触ったりで年下の恋人は怒ってるんですー・・・」
こんなの拗ねてるだけなんて自分でも分かってる。
でも、恋人の特権をメンバーに取られると面白くないわけで。
「何言ってんだよ・・・」
ゆなくさんの呆れた声が頭上から聞こえてきたけど、拗ねてる僕は顔を上げないって決めていた。
「・・・ゴニル」
「・・・」
「好きだよ」
「えっ・・・」
突然の告白に思わず顔をあげると顔を真っ赤にしたゆなくさんが僕にキスをしていた。
「はぁ・・・」
「僕たちはお邪魔虫ってわけね・・・」
そんな会話が聞こえてきたけど、目の前のゆなくさんは睫毛が小さく震えていて恥ずかしがっているのが伝わってきた。
「ゆなくさん・・・?」
「これで機嫌直った?」
そう言ってまた首をかしげるゆなくさんを僕は思いっきり抱きしめた。
end