I always want to be by your side.
□4話
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恵美がリヴァイを好きだという自分の気持ちに気付いてからその気持ちは日に日に増していった。
あぁ…
もうこんなに好きなっちゃうなんて考えてもみなかったよぉ
今まで人並みに恋だってしてきたけど今のこの気持ちに比べたらどれも可愛いものだった
こんなに恋い焦がれる様な気持ちになんてなった事なかった
私こんなに人を好きになったの初めてかもしれない
しかもこんな短期間の間でなんて
今まで普通の女の子と同じように恋をしたりお付き合いをしたり身体の関係を持ったりと人並みにそういった経験はあったがここまで人を好きだと感じたのは初めてだった。
そして自分がこの世界の住人じゃないこと帰るべき世界があることも忘れてしまう程にリヴァイと過ごす毎日は全てが愛おしくとても楽しかった。
恋をすると女は綺麗になる
よく聞く言葉だがその言葉は恵美にも当てはまっていた。
買い物先の店で話すようになったおじさんおばさんにも
元々綺麗な顔立ちだけど前よりも綺麗になったんじゃないか
恵美ちゃん恋してるでしょ
と言われることが増えた。
綺麗になったと褒められることは嬉しかったがそれらは所謂社交辞令だろうと恵美は思っていた。
当の本人は全く気付いていなかったが、街を歩いていてもこの世界では珍しい東洋人ということもあるがそれ以上に綺麗な顔立ち、華奢な体つきにも関わらず出るとこは出るといったスタイルの良さもあり人目に付きやすく少なからず秘かに恵美に行為を寄せている男達もいた。
恵美がいつものように食材の買い出しをする為に街を歩いていると前を歩く男が何かを落とした。
その男はそのことに気付いていないようでそのまま歩いて行く。
恵美は慌ててそれを拾うとそれが鍵だと気づき慌ててその男を追いかけた。
「あのッこれ落としましたよッ」
男はその声に振り返った。
「えッ?…あ、あれ?!俺の鍵ッ!やっべぇ鍵なくしたら家に入れなくなるところだったッありがとなッ!!」
「いいえ、無くさずに済んで良かったですね!それじゃッ」
恵美が笑顔でそう答えその場を立ち去ろうとすると続いて男が口を開いた。
「ま、待ってくれッ拾ってくれたお礼に何かさせてくれ!」
「えッ?い、いえ、そんなたいしたことしてないですし気にしないでくださいッお気持ちだけいただきますね」
その申し出を失礼にならないように丁重に断りお辞儀をすると
ふふッ
なんかいい事した気分ッ
そう思いながら目的の店に歩きだした。
男を追い越し歩きだした恵美は何も気付いていなかった。
鍵を落としたその男が恵美の後ろ姿を見ながらニヤッと気味の悪い笑みを浮かべていた事に。
良いことをしたと清々しい気持ちの恵美はまだ知る由もなかった。
この出逢いがこれから体験する恐ろしい恐怖の始まりだという事に―――
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