私の愛する騎士様は

□十三話
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「ギャラさ〜ん!朝ですよ〜!」


AM7:00、ギャラさんを起こす。


ん?ああ。これは昨日の夜にギャラさんに言われたのさ。


いわゆるモーニングコール・・・。


でも、三騎士も同じ部屋なんだから皆に聞こえてしまうわけでして・・・。


「恋人同士のようだな・・・。」


「・・・羨ましいなら俺がやってやろうか?ソード。」


「!!??」


「・・・冗談だぞ?」


「そ、そうだよな・・・。」


・・・熱いわ〜。


ソドブレの方が恋人同士に見えるんだが。←


「・・・そんなことをさせられているのか。」


卿は朝から若干不機嫌です。


これは私のせいじゃないからね?


で、三騎士は起き出したのに、肝心のギャラさんは起きる様子がない。


「ギャラさ〜ん。」


軽く体を揺すってみるけど反応はない。


「・・・はあ。いい加減起きて下さ!!??」


寝ていると思われたギャラさんの手が動き、私の手を掴んでベッドの中に引き込む。


温かな毛布の中、けれども冷たいギャラさんの仮面の感触。


「・・・起きてたならすぐに起きて下さいよ。」


無駄骨感ハンパないんだけど・・・。


「万生は分かってないな。」


「はい?何がです?」


「眠っている人を起こすには・・・キスが定番だろう?」


何言ってんのこの人。


てか、童話では寝てるの姫だからね?


しかも貴方仮面つけてますよね?


「・・・馬鹿言ってないで起きて下さい。」


「私は本気だぞ?・・・万生、命令だ。」


目がマジなんですが。


命令・・・まさかこんなことさせられるとは。


キスって・・・どこにどうやって?


誰か教えてヘルプミー!!


「あの・・・え〜っと・・・うう・・・。」


恋愛偏差値30以下の私には難関です。


「はははっ、冗談だ。本当に可愛いな万生は。おはよう。」


そう言ってギャラさんは私の額にキスを落とす。


前に手にしたのと同じように仮面をずらして・・・。


「・・・冗談に聞こえる冗談を言って下さい。」


「う〜ん・・・半分は本気だったからなあ(笑)」


半分は本気だったのかよ!


心の中でツッコみつつ、私とギャラさんは布団から出た。





ご飯を食べてから、ギャラさんと一緒に海に来ました。


今は二人でのんびり釣りをしています。


「あの〜ギャラさん?」


「ん?どうした?大物がきたか?」


「いや、きてないですけど・・・。いいんですか?」


「う〜む・・・できることならきて欲しいな。やっぱり狙うは大物だろう。」


「違いますよ・・・。大物の話じゃないです。」


「じゃあ・・・どうした?」
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