私の愛する騎士様は
□九話
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皆さんこんにちは!
今日は久しぶりにカワサキの店に来ています。
私が今回頼んだのはしょうが焼き定食。
さて・・・少しはマシになったかな・・・?
「お待ちどう〜。しょうが焼き定食だよ〜。」
前回同様、見た目は普通。
でも味は・・・。
「不味い!」
一刀両断。
「え〜どうして〜?」
「一応聞くけど・・・今回は何を味付けに入れたの?」
少し考えた後、カワサキは答えた。
「醤油と・・・砂糖と・・・しょうがと・・・。」
ここまではいい。
「あんk「ちょっと待てーーー!」
どうしてそこで小豆が出てくる!
しかも絶対砂糖入りのあんこ入れただろ!
「どうしてあんこ入れたの!?」
「和風×和風って合いそうじゃない?」
なんだよその発想は!
「はあ・・・カワサキってちゃんと料理の勉強したの?一般人でもこれより美味しい料理作れるんだけど・・・。」
黒○のバ○ケのカントクと同レベルじゃ・・・いや、材料切ってあるだけカワサキの方がマシなのかな。
「俺、これでも有名なコックオオサカの弟子なんだけど・・・。」
この状態の弟子を独り立ちさせないで欲しいなあ・・・。
「カワサキの師匠の料理って食べてみたいわ・・・。」
ため息をつくと、店のドアが開いた。
そこに立っていたのは小さい出っ歯のおじさん。
途端にカワサキは厨房に行ってフライパンを取ってくる。
そしておじさんにフライパンで殴りかかった。
「ちょ、ちょっとカワサキ!?いきなり殴りかかるなんてどうしたの!?」
カワサキを止めようと立ち上がると、入り口からフーム、ブン、カービィも入ってきた。
フームやブンもおじさんに殴りかかる。
何かこの魔獣め〜とか言ってるあたり、このおじさんは魔獣なんだろうか。
カービィは持っていた荷物を近くに下ろして参戦しようとした。
だがその時、ついにおじさんが怒鳴る。
「誰が魔獣や〜!!」
この世界にも大阪弁ってあるんだ。
一人で感心している私をよそに、皆は話を進めていた。
要約すると、前にこのおじさん・・・コックオオサカに化けた魔獣がいて、今回も偽者だろってことらしい。
「カワサキ・・・わしゃ本当に魔獣か?魔獣はこんなことが出来たか?」
オオサカは包丁を振りかざした。
それを見てカワサキは
「師匠〜!」
と言って抱きついた。
どうやら本物だったらしい。
「カワサキ・・・相変わらずやな〜。まさか、料理の腕も相変わらずなんやなかろうな〜?」
「そ、それは・・・。」
「食べさせてもらうで?お前の料理。」
コックオオサカによる、カワサキの料理テストが始まった。