私の愛する騎士様は

□八話
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ギャラさんが来て数日が経った。


あれから無事、この村の観光は終えたんだけど・・・この村が気に入ったとか何とかで、三騎士の部屋に住み着いたらしい。


卿がよく許可したな・・・。


あれだけ敵意むき出しだったのに。


お昼ご飯の仕込みをしながら考える。


その時、慌しい足音と共にフームが来た。


「大変よ万生!ピピ惑星の王女様がいらっしゃるんですって!」


「お・・・王女?いつ?」


「午後には来るそうよ!もう城も村も大騒ぎ!」


う〜ん・・・ティーセットか何か用意した方がいいんだろうか。


ワドルディ達も忙しいだろうからね。


そう考えて、私は紅茶に合いそうなクッキーを焼くことにしたのだった。





あっという間に午後になる。


王女の船が来ると言われた場所にフーム達と向かった。


しばらくすると、大きな宇宙船が城に泊まり、中から兵士の服装をした人と、可愛らしい王女らしき人が出てきた。


兵士らしき人は真っ先にパーム大臣の元に向かった。


「温かい歓迎痛み入ります。パーム大臣とメーム夫人ですね。私は近衛兵のビーといいます。」


そう言って、ビーは軽く微笑み、手を差し出す。


「遠い所からはるばる・・・よくいらっしゃいました。」


パーム大臣は差し出された手を握って挨拶をした。


「こちらがローナ王女です。」


言いながら、ビーは先ほどの可愛らしい人を見る。


「はじめまして。ローナと申します。」


ローナ王女は深く頭を下げた。


「さあさあ、お疲れでしょう。中に入ってお茶でもしませんか。」


パーム大臣の台詞を聞いて、私はすぐに厨房に向かった。





王女をお通しした部屋に紅茶とクッキーを持って行き、部屋を出ようとするとビーに声をかけられた。


「あなたはこの城のメイドさんですか?」


「いえ・・・ただの料理人です。」


デデデのメイドとか死んでもヤダわ。


「そうですか・・・美味しそうなクッキーですね。ありがとう。よければ名前を教えてくれませんか?」


「喜んで頂けて何よりです。私は中谷万生といいます。万生とお呼び下さい。」


「よろしく、万生。私には堅苦しい敬語は不要だ。気楽に話してくれ。」


ビーと握手を交わしていた時だった。


例の馬鹿二人が入ってくる。


どうやらデブペンギンはローナ王女と結婚する気だったらしい。


無謀にも程があるだろ。


ビーは何も言わない王女を庇うように立ち、上手くことを収める。


その後は解散となり、それぞれバラバラになった。


フーム、カービィは、ビーと一緒にどこかに行ってしまった。


私はお祭り騒ぎになっている村の方にでも行こうと思って門に向かう。


が、その途中気になる現場に出くわした。
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