私の愛する騎士様は
□七話
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職が決まってからしばらく経ちました。
別に特別料理が得意でもない私は、新たなレシピを入手するべく本屋に来ています。
ちなみにレシピ本の代金はデデデ持ちということに。
陛下優しい〜。
まあ、平和的に脅しただけなんだけど。←
適当にレシピ本を買ったら、夕飯までかなり時間があるから少しフーム達と遊ぼうかな〜とか考えながら歩いていると・・・。
目の前に球体の天使が舞い降りてきました。
・・・え?
おい、ちょっと待て。
天使って・・・球体だったのか!?←そこじゃねえよ
しかもなんか仮面つけてるし、モン○ンに出てきそうなランス持ってるし。(盾もあるよ☆)
あ〜理解したわ。
そういえばこの世界って・・・。
地球の常識通じないよね!
うん、この世界ではこれが普通の天使の姿なんだ!
そして、天使は普通に存在していたんだ!
うんうんと一人で納得していると天使(?)が声を掛けてきた。
「そなた・・・先ほどから固まって大丈夫か?具合でも悪いのか?」
おーーー!
さすが天使!優しいわ!
「いえ、大丈夫です!いきなり天使様が舞い降りてきたので驚いただけです!」
「天使?私が・・・か?」
え?違うのかな?
「違うんですか?だって翼生えてますよね?」
「クッ・・・。」
「ど、どうかしましたか!?」
私に具合悪いか聞いといて自分が具合悪かったのかな?
「あはははは!私が天使か!確かにそうだったらいいな!」
いきなり大笑いされた。
心配して損したな。
「・・・じゃあ、一体何者なんですか。仮面かぶったピンクの球体さん。」
「ああ、すまない。私はギャラクティックナイト。強いて言うなら・・・騎士かな。」
この世界って騎士は顔隠さなきゃいけない法律でもあんのかな?
騎士という単語を聞いて、ウチの城の三騎士を思い浮かべる。
「それで・・・ギャラ・・・なんちゃらさんは何しに来たんですか?」
「ギャラクティックナイトだ。私は・・・まあ宇宙を観光しているというところかな。」
宇宙観光とかスゲーな。
「じゃあ私、この村案内しましょうか?今丁度暇なので。え〜っと・・・ギャラさん。」
「本当か?そうしてくれると助かる。そなたの名は?」
「ああ、まだ名乗ってませんでしたね。私は中谷万生です。万生でいいですよ。」
「そうか。よろしく、万生。」
そう言ってギャラさんは手を差し出した。
私はその手を握って握手をする。
さあ、観光に行こう!