私の愛する騎士様は
□一話
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「疲れたーーー。」
学校から帰り、ろくに教科書の入っていない軽いカバンを部屋に投げ捨てた。
「おやつ〜プリン食べたい〜おかん!」
「自分で買ってこい。もちろん自分の金でな。」
我が家の女王様からの命令とあらば仕方ない・・・。
「行ってきま〜す。」
しま○らのダルダルジャージに着替えて、ベ○クへ向かった。
運の良いことに、賞味期限ギリギリの半額プリンが売っていた。
どうせすぐ食うし、安い方がいいよな〜と即決。
そして帰る途中で気がついた。
このプリン・・・普通のプリンじゃない。
期間限定<ウニ&しょうゆ味>
「俗説本気にしてんじゃねえよ!」
思わず本気でツッコんだ。
まあ・・・俗説を試す良い機会かもしれない。
そう思ってそのまま家に帰った。
「ただいま〜。」
と、言った瞬間台所でスプーンを拝借し、部屋に戻る。
pcをつけて、最近何故かハマった<アニメ 星のカービィ>を観る。
そして、問題のプリンを蓋を開け、スプーンですくい・・・。
「まずは匂いだ・・・よく分からんが生臭い・・・か?」
匂いじゃなくて臭いだったな。
やはり失敗か・・・?
だが食べる。
もったいない・・・いや、私は勇者だからな!
パク。
その瞬間、私の意識は遠のいた。