I want to protect you

□六章
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花見の報告から更に数日が経った。


相変わらず、私は三騎士と中庭で修行をしている。


今は休憩中。


持参したお茶を口に含みつつ、噴水の淵に腰掛けた。


この星は一年を通して気温が高いとフームに聞いたが、本当に暑い。


今は春だというのに・・・暖かいどころの話じゃない。


「リマナ、お疲れ様!毎日よく頑張っているわね〜。」


城の中からフームとブン、ロロロとラララがやってきた。


「前一回ぶっ倒れたんだろ?無理すんなよ?」


「はい。また皆さんにご迷惑を掛けてしまいますから・・・。」


まあ、もう修行のせいで倒れるということはないだろう。


倒れた一件から、メタナイト卿はそこまでキツいメニューは命じなくなった。


程よく疲れる程度の運動量だ。大したことはない。


「そういえば・・・フームは何か用事があったんですか?」


「あ!そうそう・・・メタナイト卿。ちょっといいかしら?ソードとブレイドも。」


そう言って、フームは三騎士と共にどこかに行ってしまった。


教える人がいなくては修行はできないわね・・・。


今日はこれでおしまいかと思い、宇宙船に戻る準備をし始めた。


すると、何故か残っていたブンとロロロとラララが焦り始める。


「あ、あ〜ちょっと待って!」


「何ですか?ブン。」


「え、えっと・・・少し、俺達と遊ばねえ!?」


「そ、そうそう。僕達、リマナと遊んでみたいなって!」


「一緒に遊びましょう!ねっ!?」


明らかに様子がおかしい三人。


何か隠し事でもしているんだろうか。


まあいいか・・・。


隠し事をしているのはお互い様ということで。


「はい。私でよければお付き合いします。」


あえて何もツッコまず、笑顔で返事をした。


瞬間、三人はほっとした表情になった。


「よし、じゃあ遊ぶか!あ、ロロロとラララはカービィを呼んできてくれ!」


「「了解。」」


ロロロとラララは外に飛んでいった。


残るのはブンと私のみ。


「それで・・・何をしますか?」


「うーん・・・サッカーしねえ?」


「二人で?」


「・・・。」


そこで黙られても困るんだけど・・・。


「それじゃあ・・・村を散歩しませんk「それは駄目!」


「・・・何故です?」


「いや、その・・・えっと・・・。」


私を城から出したくないのだろうか。


仕方がないわね・・・。


「分かりました。じゃあ、図書室に行きますか?サッカーはカービィ達が来てからにしましょう?」


「そうだな!そうしよう!」


ブンは私の手を取って、図書室に向かって歩き始めた。
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