君がいる夢、あなた達がいる夢

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どうして般若のお面をしているんですかと彼女に聞かれたことがある。



近頃夢の中で一緒に遊ぶ女の子。

10歳ほど年下で、ゲームは上手い。

口数は多くない俺たちのノリはわかってくれているらしい。

俺がFBをけなした時にノってくることもあるし、そういうことはよくないとマジレスしてくることもない。

空気が読めて、礼儀正しい。



●が俺たちの間に入っても違和感は全くなかった。

一緒にいる心地良さは、まるで最初から俺たちは5人だったんじゃないかと錯覚するほどで。

現実に●がいないことを寂しいとさえ思い始めていた。


俺らしくもない。

だいたいこんな夢を見るなんて。

俺は女に飢えていないしそんな趣味はない。




「あろまさん、」

「あ?」

「どうしていつも般若のお面をしているんですか?」

「あー、なんでだろーな」

「えー… ミステリアスですか」

「そーそー。コナンのOPだよ」



俺にはお前のほうが謎だ。


毎晩明晰夢を見ていることも、
夢の中で俺たちがハンドルネームで呼び合っていることも、
●がいることも。


謎だらけだ。




まあそんなことはどうでもいいんだけど。



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