葬儀屋夢物語

□お互いの気持ち
『アンダーテイカー編』
1ページ/4ページ

その朝、アンダーテイカーは冷たい床の上で目が覚めた

「ん…」

そこは脱衣所だった

「何で小生はこんな所で寝ていたんだい?」

アンダーテイカーは不思議そうに言う

どうやら桶の当たりどころか倒れた時の当たりどころが悪かったようで記憶が飛んでいる

「お腹がすいたよ〜」

アンダーテイカーは昨日、食事をする前に風呂へと向かったので昨日の昼から何も口にしていなかった

「そういえばススカはどこかに行ったのかねぇ?」

この家に自分以外の気配がしない事に気づくと、アンダーテイカーはキッチンへ向かった

「全く… 何であんな所に… というか何でこんなに頭がガンガンするんだろうね〜?」

ガラッ

「ん?」

テーブルに料理が置いてあることに気づく

そしてその隣に置いてある手紙を手に取る

「あれ? 小生は昨日…」

アンダーテイカーは考えた 何故自分は脱衣所で寝ていたのか
何故ススカの気配がないのか
何故こんなにも頭がガンガンするのか

「小生は… 昨日仕事が終わって此処に来て…」

アンダーテイカーは思い出すために昨日の行動と同じように行動してみる

「ススカの手紙を読んで… 風呂場に向かって…」

アンダーテイカーは風呂場に向かう

「この扉をあ…け…」

そこでアンダーテイカーは固まった…



「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛〜!!!!」

アンダーテイカーは叫ぶとその場にしゃがみ込んだ

「…………思い出した…」

そう言うアンダーテイカーの顔は赤くなっていた

「…ススカ 怒って出て行ってしまったのかねぇ…」

部屋をあっちこっち行って呟くアンダーテイカー
そんな時―

―トントン

「! まさかススカが…!」

ススカが帰って来たと思い、店の入り口に走るアンダーテイカー
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ