葬儀屋夢物語

□家出
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「んんー いいお天気」

朝、ススカは目覚めると大きく伸びをする

(アンダーテイカー 起きてるかなぁ?)

ススカは着替えを済ませてアンダーテイカーが居そうな部屋に行ってみる

「まだ 起きてないみたいね 昨日は遅くまで仕事だったみたいだし きっと疲れてるんだね…」

ススカはキッチンへ向かうと調理台の前に立った

「この前、結構買っちゃったから色々作れそうね じゃあアンダーテイカーが起きてくる前に作っちゃいましょ!」

楽しそうにまな板と包丁を用意するとススカは調理を始める


「ん…」

ススカが料理を作り始めてしばらくたつとアンダーテイカーが瞼をゆっくり開ける

「…………」

上体を起こすが、低血圧なのかぼーーーっとしている

ようやく動き出したのは10分後…

「あぁ 今日はまた絶好の葬式日和だねぇ〜」

窓の外を見て何やら物騒な事を言うアンダーテイカー

シュル… ポスッ

コートと帽子を被るアンダーテイカー

「ん…?」

微かに石鹸の香りがした

「ヒッヒッヒッ… 洗濯してくれたみたいだね〜」

―ガチャ

部屋を出るといい香りがしてきた

「ススカはもう 起きてるみたいだね〜」

キッチンへ向かうアンダーテイカー

―ガチャ

「あっ おはよう! アンダーテイカー」

入るとススカが笑って挨拶をした

「ヒッヒッヒッ… おはよう」

「もう少し寝てくれてても良かったのよ? 仕事で疲れてるんでしょう?」

「ヒッヒッヒッ… 心配は無用さ〜 体力には自信があるからね」

そうアンダーテイカーが言うとススカは少し困ったように言う

「そうやって言う人が一番危ないんだよ!?」

「はいはい わかりましたよ〜」

「絶対わかってない…」

頬を膨らませるススカ

「ヒッヒッヒッ… 今日は何を作っているんだい?」

そう聞かれるとススカは得意げな顔で一つの料理をアンダーテイカーの前のテーブルに置いた

「今日はね〜 はいこれ」

「これは… ミートパイかい?」

「うん 昨日アンダーテイカーが仕事してる時に仕込んでおいたんだ」

後は〜 とススカはテーブルにパン、サラダ、野菜スープを置いた

「野菜がゴロゴロしてるねぇ」
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