別世界夢物語
□ポラギノールを求めて三千里
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此処はかぶき町
黒執事とは全く関係ありません
元御庭番筆頭の服部全蔵は薬局に来ていた
「ありません」
「え?」
全蔵はレジで間の抜けた声を出した
全蔵と向き合っている店員は申し訳なさそうに言う
「申し訳ありません、ポラギノールの座薬タイプは品切れです」
「あぁ…いや、俺が欲しいのは座薬タイプじゃなくて錠剤タイプなんだけど」
全蔵が店員にそう言うと店員はまた頭を下げた
「申し訳ありません、錠剤タイプのも品切れです」
「…………」
ガーー
全蔵は店を出ると首を傾げた
「参ったなー… あと一本でしめーだよ」
全蔵は常備しているボラギノールを見て呟く
「もう一件あったからそこ行くか」
全蔵は歩き出す