エリアラ-2
□【君が欲しくて】
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「アラン、大丈夫か?」
もうもうと湯気の立ち込めるシャワールーム、俺はエリックの肩を借りて何とか立っていた。
半ば寄り掛かるような形になった俺の背中を彼の大きな掌が滑っていく。
それと同時に、お湯の熱では無い熱が俺の中で沸き起こっていった。
「ん、だいじょ…ぶ。」
気丈に振る舞ってはみたものの身体は正直で、無意識に硬く反り立った己をエリックの脚に押し付けていた。
彼の手がそれをゆるゆるとしごく。
「ココは大丈夫じゃないみたいだが?」
「っん、…ッッぁ。えりっ…。」
エリックはそう言うと、片頬をあげニヤリと笑みながら更に握る手に力を込めた。
否応がなしに鼻から甘ったるい吐息が溢れていく。
「も…やめッッ。それ以上したら…、っぁ、ッッ。」
強制的に絶頂を迎えさせられた俺は、膝の力が抜けてその場にへたれこんでしまった。
足下を己の放った白濁が線を描き流れていくのを見届けたところで、俺の意識は途切れた。