二人の詩

□異
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そこは灼熱の地獄

罪を犯した者が

連れて来られる場所

連れて来られた者は

二度と逃げ出せぬ

生き地獄…

のどが渇こうと

飲み物は無い…

灼熱の中

汗を流しつつ

命が尽きるまで

働かされる

私もその一人…

罪状は…異端…

普通の人ではない私は

幾人もの同期

後輩が死ぬのを見ながら

数百年

此処で生きている。

喉が渇いた…

だけど飲むものは

無い

それは分かっている

でも…私は

死ねないから…

喉の渇きと

飢えに耐えながら

異端として

働き続ける…
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