side REIKO

□双獅子の末裔:序章
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だからワタシは、生前両親が護ろうとした国を護るため彼らと同じ軍で剣をとった。


「戦姫がついに剣をとった」

「双獅子と同じ軍なのか?」

「少なくとも我らの敵、か」



所属軍を隠して、それでも各国に大きく衝撃を与えた。
それでも戦は無くならない。……とはいえ、もとよりこのような事で無くなるとは思っていない。
だからワタシは剣をとった。国を護るために生き、そして国を守って死んだ二人の意思を継ぎ、彼らの望んだ世界を作る手助けをするために……。


もう立ち止まらない。

前を見て、叶うまでその理想を追い続けてやるんだから!!


……だからどうか、お父さんもお母さんも静かに眠ってください。


「剣とナイフは借りていくね? この命が尽きるときにはきっと全てを天に還すから……。それにお父さんの剣と、お母さんのナイフがあればワタシは挫けずにいられると思うから。だって、伝説の獅子の守りがついてるから。だから、ワタシはこれで今度こそ全てを守りたい」

そして二人の分身と共に切り開いた『平和』を一緒に見てみたいから。
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