ああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!
いくら助けを呼んでも
助けなんて来なかった。
いくら泣き叫んでも
回りの大人は笑うだけだった。
体を侵す毒に悶え、苦しみ、泣き、叫ぶこと
ソレが私の唯一の存在理由であり
大人からの拒絶の形だった。
それに気付いたのは忘れもしない
あの吹雪く冬の日だった
その日、幼かった私は
毎日のあの叫びがたたったのか
声を出すことさえままならないほどに
喉を潰してしまった
それに気付いた大人たちは
飽きたように視線を交わし、
それから、人気の無い
欝蒼とした森へと私を投げた。
失敗作の劣化品は要らない
壊れたおもちゃは要らない
そんな罵声と共に森へ置き去りにされた私は
数日間、生死の境をさまよい、
ある人物に保護されたのだった。