【会のコンセプト】

本会はジャンルフリーの会となっております。
それは本会のコンセプトが「小さな本屋さん」だからです。

例えば、エンタメの本があったとして、その本の帯に「斬新な発想」などと謳われていたとします。
けれど、読んでみるといつか読んだ児童文学作品に酷似している、という経験はないでしょうか。
Aジャンルでは新しい試みでもBジャンルでは使い古された手法であることがままある、ということです。
そこで本会では異ジャンルの(一般読者に近い感覚を有している)感想人に読んでもらうことで、様々な観点から自作の評価を受けられるようにとメンバーはジャンルフリーにいたしました。
ジャンルの異なる読者はさしずめ、ふらりと本屋にたち寄った一読者。

純文、詩、エンタメなどそれぞれの分野でより密度の濃い感想を得たいとお考えでしたら、ジャンル固定の同人会への掛け持ち所属もお薦めです。
あくまで、本会はジャンルを意識しない読者が感想を付けてくれる会だということです。
また、現実問題としまして、作品のジャンル分け、カテゴライズは読者の手にゆだねられています。
灯台もと暗しともいわれます。
自作のカテゴライズに迷ったときに、本会での感想が一助となれば幸いです。

私は大学で国文学を専攻しておりました。
国文学にも実に様々なジャンル分けがあります。
時代別にいえば上代、中古、中世、近世、近代・現代となるでしょうか。
私は中世を専攻だったのですが、その大学時分に教官にいわれたことがあります。
「自分の専攻分野を早くに決めつけてしまわず、他の時代の作品もおおいに読みなさい」と。

自分の可能性を自分で限定するような行為はすべきでない、と今になって理解しました。
つまり、ジャンルにしばられることなく様々な文学作品に触れることによって、新たな境地を切り開くきっかけを本会は提供したいのです。
未知のジャンルとの出会い、本屋さんでまず行かないようなコーナーに行ったときの新鮮な気持ち、そういったものが、必ず各々が歩む藝道において有益なものになるのではないか、と考えまして、MWは「小さな本屋さん」であり続けたいと思っております。

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