もう一度恋をする
□The Philosopher's Stone
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第2章 The Vanishing Glass〜消えてガラス〜
『僕は、、、』
誰?
『君からはなれられないんだ...』
誰なの?
『愛してる──』
何だろう...。
とても悲しい気持ちなる...。
私はこの人を愛してた...?
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「...マリ......ア......マリア!!」
「う...ん??」
フランの声で目が覚めるマリア。
「おはようフランママ!!」
「おはよう...ってどうしたの?!」
「え?」
マリアはそっと自分の顔に触れる。
「濡れてる。え?」
「どうしたの?何か怖い夢でもみた?」
「うーん...。覚えてないなぁ...。あ!!でも、とっても哀しかった!」
「哀しかった?」
「うん。とっても愛おしい人がいて...でも、その人の事を考えると哀しくなるっていうか...」
フッと眼を細めるマリア。
雰囲気が変わる。
「マ...マリア」
「でも、曖昧だから分かんない」
あははと笑う。
さっきの雰囲気は一体何だったのだろう。
「・・・・・・」
「??フランママ?」
「あ、いや何でもないわ。・・・さて、朝食を早く食べないと行けないわよ?」
フランの言葉にマリアは「あー!!」と叫ぶ。
「今日は、すっごく楽しみだったの!!!動物園!!!」
ダダダダダとリビングに走っていく#マリア。
「マリア走らないの!!!!」
「はぁーい!!!」
元気な返事は聞こえるが走っている足音も聞こえる。
「全く...」