もう一度恋をする

□The Philosopher's Stone
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第1章 The Boy who Lived〜生き残った男の子〜






真夜中、、、
プリペット通りには似合わない服を着た3人...いや、4人。



淡いブルーの眼が、半月形のメガネの奥でキラキラ輝いているのが、かの有名な『アルバス・ダンブルドア』。

エメラルドのマントを着て四角いメガネをかけている女性は『マクゴナガル先生』。

手には小さな毛布がある巨大な男は『ハグリッド』。


そして、毛布の中の赤ん坊は例のあの人、、、『ヴォルデモート』を消した英雄『ハリーポッター』である。
額には稲妻の形をした傷がある。



「この傷があの・・・」


マクゴナガル先生が囁いた。


「そうじゃ。一生残るじゃろう」

「ダンブルドア、何とかしてやれないんですか?」

「たとえできたとしても、わしは何もせんよ。傷は結構役に立つもんじゃ。わしにも1つ左膝の上にあるがね、完全なロンドンお地下鉄地図になっておる・・・。さてと、ハグリッドや、その子をこちらへ──早く済ませた方がよかろう」


ダンブルドアはハリーを抱き、ダーズリーの家の方に行こうとした。


「あの・・・先生、お別れのキスさせてもらえねえでしょうか?」


ハグリッドが頼んだ。
大きな毛むくじゃらの顔をハリーに近づけ、ハグリッドはチクチク痛そうなキスをした。



そして、突然傷ついた犬の様な声でワォーンと泣きだした。



「シーッ!!!マグル達が目を覚ましてしまいますよ」


「す、す、すまねえ」



しゃくりあげながらハグリッドは水玉模様のハンカチを取りだし、その中に顔をうずめた。




その時だった。




「全くだ。マグルに見つかったらどうする」







  
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