短編
□ぴんくのカーネーション
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ーーその後ーー
「あ、ふたりとも!!どこ行ってたのー!?カレーできたよ!」
「あ、ご、ごめんねケダモノ!やけどは大丈夫!?」
「うん、大丈夫だよ〜!」
「そっか、よかッ…!!」
「ん?どうしたの?」
「う、ううん!なんでもない!」
二人でケダモノのところまで戻り、ケダモノ会話していると、急にポピーが手を握ってきた。
思わず睨むと、『ふふん、いいって言っただろ』とでも言いたげなドヤ顔。
…いいって言ったけど…けどさ…!!
カレーを食べている時も、そわそわと私の顔を見つめて来た。
「………」
無視していると、足が軽く蹴られた。
「……ポ、ピー…」
怒ってやろうと顔を上げると、照れたような満面の笑み。
怒る気が失せてしまった。
全くもう…いいって言ったの、間違いだったかな…。