MEJIBRAY

□無口な君大きな愛(メト)
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「メートー♡」



「.......」




私の彼氏は
私がくっついても
いつも無反応。




頷いたり、首を振ったり

時々わらったりするだけで

職業柄仕方ないことなんだろうけど

たまには好きとかさ、、
言ってほしかったりもする。


まぁそれ承知でOKもらったんだけど。


実際メトが私のことを
どう思ってるとか知らない。


一方的に私が告白したし


頷いたって事はOKって事
なんだろうけど


ちゅーはおろか
それ以上のことなんて
したことないし、、。



いつも会えるのは
仕事の時だけだし。



今日も付き合ってるのかないのか
わからない一日が始まった。


「名無しさんちゃんおはよう」


朝一番にいつも私に声をかけてくれる
恋一君が後ろから
いつものように抱きついてくる。


「わっ!恋一さんおはようございます!」


「どうしたの?ぼーっとして」



後ろから私の顔を覗き込む彼。



「え?ぼーっとしてましたか?
あはは、、すいません、、」



彼にはもちろん
他のメンバーやスタッフにも
私とメトの事は言っていない。
だからメトの事なんて
言えるわけないし。



「ふーん、、あんまり心配
させないでね、なんかあったら
俺相談のるし。」


「あ、はい!ありがとうございます!」



ガチャ。



私は楽屋に入ってきたメトを見て
ヒヤッとした。


楽屋には私と恋一さんだけ
彼の手は私の頭をわしゃわしゃなう。



「あ、メト...さんおはようございます」




「......」




コクンと頭を下げて
私の目すら見ずに
目の前を横切った彼。



「ん?なんかメト不機嫌?」



恋一君がメトに尋ねると
メトは首を横に振って
目をこすった。


「あー寝不足ね。」


さすが通訳係。



「コーヒー買ってきてやるよ」

そう言って恋一君は楽屋を出て行った。



部屋には私とメトだけ。




これってチャンスだよね?
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