short stories
□教えて
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ある日は、同じ仕事だったオトヤにその事を話した。
ある日は、たまたま廊下であったショウに話した。
ユニットを組んだ事もあって話すようになったランマルにも話した。
マサトにも、ナツキにも、トキヤにも、ハルカにも…
そして、レンにも、レイジ先輩にも。
みんな、ワタシが話し終わった後、同じことを言った。
それは"恋"だと。
ワタシはカミュに恋をしているのだと。
他の人とカミュが話していた時に感じたあの気持ちは、やきもちだと。
何故?
ワタシがカミュに恋を?
あんなに横柄な人間に恋をしていると?
何かあれば愚民と言い、愚猫と呼び、事もあろうに、水の中に突き落とすと脅したり。
そのくせに、きちんとご飯が用意されていたり(甘い…)、雨が降っていたら傘をワタシに投げてくれたり(痛いけど)、ワタシが風邪を引いた時は夜通しで看病してくれたり(後日談)、思っていただけなのに傍に居てくれた事も…………………あれ?
「…………その時は……」
いつもと違って優しかった。
"営業モード"の人当たりとも違う優しさの態度。
……前に比べて、無理強いも減った。
「んー………」
「……愛島。」
「!!…カミュ……」