Song's stories
□You're in my heart
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『──…桜井くん』
「はい…」
『──私と…付き合ってください。』
はい、心ではそう言えていた。
でもこの状況が夢のようで
実はドッキリなんじゃないかって
そう思うと素直に言えない。
けど、その一言で、ただその一言で僕の心は満たされていた。
『…桜井くん……泣いて………』
「え?泣い……あ、すいません、そのっ、僕…嬉しくて……ずっと…笠原さんのこと好きだったから…」
やっとだ。
やっと、笠原さんに言いたいことが言えた。
『!……両想いだったんだね』
「…っ…はい…!!」
少し背伸びをして笠原さんが僕の頭を撫でた。
僕が笠原さんにしてあげたい所だけど、そんな余裕もない訳で…。
『……これから宜しく。良くん』
「!!!!!………はい、七瀬さん」
→後書き+おまけ