short stories
□请与我结婚
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とある日の夜。
久し振りに陽泉のスタメンで集まろうと福井さんからのメールで集まっていた。
紫原くんに氷室くん、岡村さんと福井さん、そして私が店先でたった今集まった。
私はずっと違和感を感じていた。
劉がいないのに、みんな気づいていないかのよう。
『ねぇ、氷室くん……』
「入るぞー、お前ら」
福井さんがそう言った。
何?と氷室くんは私に言ったけど、聞くのをやめた。
………そう言えば、今日に限って劉から1度も連絡が来ていなかった。
…私の誕生日だというのに。
もしかしたら部屋にいるかもと思ったけれど、その姿はない。
「あ…福井さん、連絡来ました」
「よし。……六花。ちょっと動くなよ」
『え?…ちょっ、福井さん!!』
急にアイマスクで視界が奪われると、立たされて階段へ…。
『福井さん?ちょっと!!!』
「まぁ着いてこいって」
福井さんに腕を引かれ、慎重に階段を上った。
そして、階段を上り終えて廊下を少し歩いた所で、立ち止まった。
そして、扉の開く音がすると──-
『あの、福井さん、ここどこですか』
─返事はなく、部屋に入った所で扉が閉まった。
いつのまにか腕を掴んでいた感覚も無かった。
『………誰かー…』
すると、段々足音が近づいてきた。
誰かも分からないでビクビクしていると、急に光が差し込んできた。
『眩し…』
「福井じゃなくて悪かったアル」
光に慣れ、目を開くと少しムスッとした劉がつものようにわ私を見下げていた。
『…劉……!!!』
「…こっち来て欲しいアル。」
そう言われて部屋の中央で向き合って立つ。
そのまま、見つめあったまま時間が立った、
「…六花」
『………?』
「…誕生日おめでとう。」
そう言って劉は、見え隠れしていた大きな薔薇の花束を私に差し出した。
『!!……綺麗…』
「108本なはずアル」
『…108本……なんでそんな半端な数…』
不思議に思っていると、劉は真剣な眼差しで私の目を見た。
そして、私の左手を取った。
「……108っていう数にも意味があって、」
劉はふっと笑って言った。
1と8は裕福の意味だと。
「──で、108本て言うのは…」
そして、薬指に指輪を通した。
「……请与我结婚」
『……!』