short stories

□可愛さ
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「………レイジは大人可愛い、ランマルはなかなかなつかない動物みたいで可愛い…」

急に、藍がぼやきだした。
一時間もたてば、QUARTET NIGHTでの仕事が始まる。
何故俺達がもう居るかと言うと……まぁ、たまたま会ったし、やることも無いからというだけの理由だが……。

「何だよ、急に」
「この前、ナツキが言ってた。ナツキより小さいものは何でも可愛いらしいから、問い質してみたんだよね。」

だからって今それを言うか……。
……つーか…

「カミュだけ言って無かったね」

藍が俺の方を見て言った。
思ってた事がバレた…。

「犬好きに悪い人はいない。スイーツも好きだから、可愛いんだって。」

………スイーツに関しては範疇を越えてる気はするがいちいちつっかかっていては話が進まない。

「……あれが可愛いってのかよ」
「らしいよ。ボクには分からないけどね。」
「…嶺二はどうなんだよ」
「!!……さ、さぁね……」

バレバレじゃねぇか。
恋人だから少しくらい……とは思ったが…いくら恋人でもカミュは………。

「あ、二人で何してたのー!!アイアイ、ランラン!!」

無駄に高いテンションで嶺二が入ってきて、その後ろから鬱陶しそうな顔でカミュが入ってきた。
パンダみたいなあだ名やめろっていい加減…。
つっても遅いか。

「ちょっと話してただけだよ。心配しなくても。」
「ならいいけど♪」

そう言って、嶺二は藍の頬にキスをした。
……ここでするか普通…
不意にスタッフとか入ってきたらどうする気なんだ…

「……よぉ。」

俺が軽くそう言った…が、カミュは無視しやがった。
なんだってんだこいつ……
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