short stories

□ばかっぷるツーシン
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「六花ちん、あ〜ん」
「あ〜ん♪」

…昼休みになると、だいたい食べさせあっているこの二人。
一緒にいるオレの身にもなってほしいっス。
このやりとりが2、3回続いた後、お互い普通に食べ始める。

「相変わらずだね、二人とも」

学食のプレートを持って赤司っちがテーブルに来た。
赤司っちは二人をあまり気にしない様子で席に着いた。

「気にならないんスか?」
「ならないね。」

いつもの涼しい顔でそう言う赤司っちは黙々と昼ごはんを食べ進めてる。
……オレは気になって仕方ないんスけど。

「あ。敦、今日デザート作ってきたんだけど、食べる?」
「食べる!(*´∀`)」

六花っちの作るお菓子は極上のお菓子だと何度も聞いていた。
一度だけ、欲しいと言ったことがあるけど、その時のオレを見下げる紫っちの目はもう汚物を見るようだった。
……という訳で、六花の作ったお菓子を食べた事はな─────

「赤司くん、食べる?」
「いいのかい?」
「うん!……ね?」
「しょーがないな〜」
「ありがとう。六花。」

─────赤司っちィィィィィィィィィィ!?!?
……というかオレには声さえかけないって……(泣)

「うん。相変わらず美味しいよ」
「本当?良かった〜」

しかも何回も食べてる様子!?!?
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