short stories

□妖精との1日
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マネージャーの仕事をしながら、体育館で練習に励む、彼氏でもあるあっくんを横目にみる。

嫌だのなんだのと悪態をつきながらも、負けたくない一心で一生懸命練習をするあっくん。
普段と違って、真剣な目。
そんな所も、好きなのだ。

休憩の時間になると、真っ先に私の所に来て、タオルとドリンクを受けとる。

「ありがとー、六花ちん。」
「いいのいいの、仕事だからさ。頑張ってね、練習」
「頑張る〜」

わさわさと私の頭を撫でて、もう片方の手でドリンクを口へ運ぶ。
練習をやめた瞬間に雰囲気も柔らかくなる。

「あ、まいう棒は〜?」
「部活終わってからね。」
「ちぇ〜」

そう言って、口を尖らせる。
本当に、良くも悪くも感情が素直に顔に出る。
良いところでもあるんだけどね。

ドリンクを飲み終わって、汗を拭いたタオルも返して、また練習を再開する。

その姿をずっと見ていると、たまにこっちを見るあっくんと目が合う。
その瞬間にいつも少しドキドキしているのは、私だけの秘密。

しばらく見つめあっていると、

「アツシ、練習中だよ」
「分かってるって〜」

「六花、いちゃこらは部活のあとにするアル」
「う……すいません」

近くにいた劉先輩に怒られた。
いちゃこらじゃないんですけど……!!
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