short/song

□happiness
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相も変わらずつまらん用件でハンジに呼び出され、大量の甘い菓子を目の前に巨人の話を聞かされている。
俺が甘い菓子なんて好きじゃねぇのは知ってんだろうが。


「にしてもさぁ、リヴァイは幸せだよねぇナマエがいて」

「あ?何言ってんだクソメガネ」

「なんだかんだ言って今ポケットに入れたお菓子さ、ナマエへのお土産でしょ?」


クソ。…見てやがったのか。
と言うか多分この菓子は俺がこうするであろう事を予測して出したのだろう。
引っ掛かる俺も俺だが。

まぁいい。恐らくナマエはこれを喜んで食べる。幸せそうに頬いっぱいにして。
そんなナマエを思い浮かべるだけで、クソメガネの言葉なんか俺にとっちゃ何のひやかしにもならねぇ。






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「はい、足伸ばして」


部屋に入って団服を脱ぐなりナマエにそう言われる。


「なんだ」

「マッサージしてあげる。医療班の人に習ったの、この脛の筋のところを、こうやって…」


と一生懸命俺の足を指圧するナマエ。

ナマエのこんな姿を見てると、自分の心が得体の知れない奇妙な感覚に支配される。…満ち足りる、という奴だろうか。

地下街で暮らし、兵士として生きる事を選びこの手を常に汚している俺が、ナマエの笑顔に触れていていいのだろうかと考える事もあるが…今確かに、俺は幸せと呼べる環境にあるのだろう。


「ねぇリヴァイ、わたしの事大事にしてね」

「大事にしてるだろ」

「うん。大事にされてる、えへへ」

「なぁナマエ」


と、ナマエの顎を掴みキスをする。


「…確認するか」

「え」

「俺達がお互いを大事にしあってんのか」

「な…」


未だにすぐ照れるナマエが愛しい。


「生き延びてやるから、お前も死ぬなよ」

「うん…」

「俺の未来はお前にくれてやる」

「え」

「だから、今のお前を俺に寄越せ」


衝動にかられるままに、俺はナマエの服をはぐ。









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シアワセナリス/小野大輔

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